トークイベント「「How to draw a city ? ──まち歩きの描く風景」(藝とスタジオ)開催

野ざらしプレゼンツ ”さなぶり” トークイベント
「How to draw a city ? ──まち歩きの描く風景」
楠見清 × かつしかけいた × 中島晴矢

今年の上半期、都市を舞台とした刺激的な書籍が二冊上梓された。美術編集者/評論家の楠見清氏による『無言板アート入門』(ちくま文庫)と、マンガ家/イラストレーターのかつしかけいた氏による『東東京区区』1巻(路草コミックス)だ。『無言板〜』は、雨風や紫外線によって文字が消えてしまった”もの言わぬ看板”を、一種のアート作品として鑑賞する路上観察の書。一方『東東京〜』は、年齢も性別もルーツも”まちまち”な三人が、東東京の様々なまちを散策して新たな魅力を発見していくマンガだ。どちらもまちそのものが背景というより主役になっていると言っていい。そこで「野ざらし」では、同じくまちを主題とした著書『オイル・オン・タウンスケープ』(論創社)があるアーティストの中島晴矢を加え、永井荷風『濹東綺譚』でも名高い墨田区の東向島に位置するスペース「藝とスタジオ」にてトークイベントを開催。それぞれの著作について深掘りしながら、評論家、マンガ家、アーティストという三者三様の都市の捉え方、またそれらを落とし込む表現をめぐる鼎談をお届けしたい。


登壇者:楠見清、かつしかけいた、中島晴矢
日時:9月10日(日)15:00〜17:00
場所:藝とスタジオ
〒131-0032 東京都墨田区東向島5丁目23(東武「東向島駅」から徒歩7分)
※「藝とスタジオ」は13:00からご来場いただけます
入場料(当日払):1,000円
定員:15人(要予約)
※以下のGoogleフォームよりご予約ください。
https://forms.gle/jVJdFhV8q8QYpf6G7



楠見清(くすみ・きよし)
1963年生まれ。美術編集者/評論家。『コミッカーズ』創刊編集長、『美術手帖』編集長を経て現在東京都立大学准教授。共著『もにゅキャラ巡礼──銅像になったマンガ&アニメキャラたち』で公共彫刻の調査のために全国各地をまわりながら、いつのまにかまち歩き愛好家に。そのユニークな路上観察の成果は今年『無言板アート入門』(ちくま文庫)にまとめられた。


かつしかけいた
マンガ家・イラストレーター。葛飾区出身、在住。2010年頃より地元葛飾周辺の風景を描いたマンガ作品を発表、イラストレーターとして雑誌や書籍の挿画なども手がける。WEBコミックメディア「路草」にてマンガ『東東京区区』を連載中。7月に単行本第1巻が発売された。


中島晴矢(なかじま・はるや)
1989年神奈川県生まれ。アーティスト。美学校「現代アートの勝手口」講師。現代美術、文筆、ラップなど、インディペンデントとして領域横断的な活動を展開。主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM, 2019)、グループ展に「REFACTORY」(寺田倉庫, 2023)、著書に『オイル・オン・タウンスケープ』(論創社, 2022)など。現在「中島晴矢の断酒酒場」(M.E.A.R.L.)を連載中。