名称:現代美術の現代史─松蔭浩之のプラクティスを通じて─
登壇:松蔭浩之 × 中島晴矢
会場:喫茶野ざらし
日時:2020年6月27日
松蔭浩之氏が初のホームページをリリースした。
80年代後半からアーティスト活動を開始した松蔭氏は、1990年にはアートユニット「コンプレッソ・プラスティコ」でベネチア・ビエンナーレに世界最年少で選出。また宇治野宗輝とのロックデュオ「ゴージャラス」や、会田誠、小沢剛、パルコキノシタらの在籍するアートグループ「昭和40年会」、ポストインダストリアルグループ「PBC」など様々なコレクティブに在籍し、さらには写真家、俳優、映画監督、デザイナー、教育者と、縦横無尽な活動を展開してきた。そんな氏の仕事には、関西ニューウェーブ以降の現代美術の最前線が刻印されている。
ちょうど、3331 Arts Chiyodaでは特別企画展「アーリー90’s トーキョー アートスクアッド」が開催中だ。この展覧会が90年代前半の東京における美術のムーブメントにフォーカスしたクロニクルであることからも自明なように、今90年代のアートシーンは振り返られつつ段階にある。それは60年代以降の前衛や反芸術、もの派といった芸術運動がすでに歴史化されているのと同じく必然的な動向だろう。
本イベントでは松蔭浩之氏をお招きし、氏の活動を詳細に振り返りながら、“現代美術の現代史”を再発見することを試みる。そもそも、氏の多面的な作家性そのものが、8,90年代以降のアートのあり方の体現だったと言えるのではないだろうか?
次に歩を進めるためにこそ、現在の我々の足場を見つめ直し、これからの芸術について思考したい。