Street in the Cage
2014|スニーカー、バスケットボール、金網、ラッカースプレー
2011年4月、渋谷の宮下公園がナイキによって改修されリニューアルオープンした。スケボーやフットサルを行える有料スペースが大半を占め、高校時代からしていたように、深夜に公園で溜まって飲もうとしたら、施錠された金網で囲われており、公園内部に入ることはできなかった。
2011年9月、渋谷の「センター街」が名前を変えていた。スクランブル交差点に面した通りの入り口には、「バスケットボールストリート」と印刷された横断幕がはためき、バスケットボールを模したステンレス製のオブジェが鎮座していた。
この街の「通り」や「公園」といった《公共空間》が、どこか〈監獄〉めいた「金網デスマッチ」の様相を呈してゆくような感覚が頭の隅をかすめたが、そのイメージはすぐに「バスケットボールストリート」の喧噪に掻き消された。