《新国立練兵場》

《新国立練兵場》

新国立練兵場
2014|パネル、アクリル絵具

2020年の東京オリンピックに合わせ、新国立競技場がイギリスの建築家ザハ・ハディト案で建設されることを、事後的に知った。
そもそも現国立競技場がある明治神宮外苑は1926年に完成したが、それ以前は、旧陸軍連隊の教練・演習場としての青山練兵場であった。日清、日露戦争の観兵式も行われ、多くの兵士がここから戦地へ旅立った。
また、日中戦争で中止となった1940年の幻の東京オリンピックの直後、1943年には、この場所で学徒出陣壮行会が開かれている。
現在も状況が移り変わっており、現競技場の改修案をはじめ、コストや技術論を含めた実現可能性、景観の民主主義、ポスモダン建築、環境倫理学、歩行者のアメニティなど、数多の議論が交わされている問題であるが、私は幻視して網膜から消えない近未来のこの画を描いた。

新国立練兵場
2014|パネル、アクリル絵具

2020年の東京オリンピックに合わせ、新国立競技場がイギリスの建築家ザハ・ハディト案で建設されることを、事後的に知った。
そもそも現国立競技場がある明治神宮外苑は1926年に完成したが、それ以前は、旧陸軍連隊の教練・演習場としての青山練兵場であった。日清、日露戦争の観兵式も行われ、多くの兵士がここから戦地へ旅立った。
また、日中戦争で中止となった1940年の幻の東京オリンピックの直後、1943年には、この場所で学徒出陣壮行会が開かれている。
現在も状況が移り変わっており、現競技場の改修案をはじめ、コストや技術論を含めた実現可能性、景観の民主主義、ポスモダン建築、環境倫理学、歩行者のアメニティなど、数多の議論が交わされている問題であるが、私は幻視して網膜から消えない近未来のこの画を描いた。