ペネローペの境界

ペネローペの境界

フクシマ・IS・普遍主義

ARTIST TALK
「フクシマ・IS・普遍主義」
中島晴矢 × 黒瀬陽平 (カオス*ラウンジ)
司会 : 松下学 (TANAGallry Bookshelf)

フクシマ・IS・普遍主義 Part.1
フクシマ・IS・普遍主義 Part.2

TAV GALLERYで開催されている中島晴矢個展「ペネローペの境界」の関連企画として2015年6月27日に行われた、アーティスト・トーク「フクシマ・IS・普遍主義」。美術評論家・美術家でカオス*ラウンジ代表の黒瀬陽平さんをゲストに迎え、TANAGallry Bookshelfの松下学さん司会で、福島やIS(イスラム国)、そして普遍主義をテーマにしたトークショーです。

前編の議論は黒瀬さんによる展評からはじまり、ギリシャ神話や女性性、現代の国家や境界のあり方といった論点が炙り出されます。また、福島やISなどの遠いイシューを扱うことの問題から、超越的なるもの、物語、サブカルチャーの「ポルノ化」へと話題は展開し、袋中上人や徳一といった僧侶、ムカサリ絵馬、そして寄るべなきヤンキーとしての「フレコンバック」へと転がっていきます。
後編では、IS人質事件やシャルリ・エブド事件を起点に、普遍主義に関する議論からはじまります。また、いまの日本の政治的・社会的状況を踏まえて、藤田嗣治、横光利一、大杉栄、三島由紀夫などを引き合いに出しながら、「時差としての芸術」のあり方を考えていきます。
後半の質疑応答では、まず仲山ひふみさんから、麻布高校的ファッション不良への批判、中上健次、境界線、フレコンバックに代表される「もの」についてまで、たっぷりとした意見が出され、それに対して、もの派や、江戸糸操り人形座について応答がなされます。さらに、「折衷」というお題から、ミシン、弁証法、日本語ラップ、フォークソング、落語など、日本における文化受容と芸術表現について様々に話題が展開しました。

作家と評論家によるガチの言葉の応酬を、ぜひお聞きください!